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こころの糧に

喜びを感じる力

生きていくことに、悲しみはついてまわります。
けれども、
悲しみの数よりもはるかに多くの喜びが人生に用意されている、そう私は信じています。
そしてまた、
喜びを敏感に感じ取る能力というものがあると思っています。

死の病に冒され苦痛にあえぎながらも、さわやかな季節の風を感じて感謝する人、
ほんのひとくちでも家族とともに同じ食事を味わえることに満足の笑みを浮かべる人、
そうした患者に出会うたびに、この方はなんと悦びの感度が高いことかと私は感嘆します。

              日野原重明  『どうよく生きどうよく老いどうよく死ぬか』