HOME > こころの糧に > 菜の花

こころの糧に

菜の花

暗い夜がふけるのは

明るい朝が近づくため

寒い冬がきびしくなるのは

暖かい春がおとずれるため

いたみがはげしいのは

いやされつつあるため

かなしみが加わるのは

なぐさめが大きいため

アルプスのかたい積雪は

ふもとの菜の花からとける

       河野 進 『ぞうきん』