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こころの糧に

死者の月

11月は死者の月です。大切な人との別れはつらいですが、天国でまた会えることを信じています。
文語体ですが、心が慰められる詩を紹介します。



家には一人を減じたり 楽しき団欒は破れたり
愛する顔 いつもの席に見えぬぞ悲しき
さはれ 天に一人を増しぬ 清められ 救はれ
全うせられしもの一人を

家には一人を減じたり 帰るを迎ふる声一つ見えずなりぬ
行くを送る言葉 一つ消え失せぬ
別るることの絶えてなき浜辺に
一つの霊魂は上陸せり 天に一人を増しぬ

家には一人を減じたり 門を入るにも死別の哀れにたえず
内に入れば空きし席を見るも涙なり
さはれ はるか彼方に 我らの行くを待ちつつ
天に一人を増しぬ

家には一人を減じたり 弱く浅ましき人情の霧立ち蔽いて
歩みもしどろに 目も暗し
さはれ みくらよりの日の輝き出でぬ
天に一人を増しぬ


げに天に一人を増しぬ 土の型にねじこまれて
キリストを見るの目暗く 愛の冷ややかなること
いかで我らの家なるべき 顔を合はせて吾が君を見まつらん
かしここそ家なれ また天なれ

地には一人を減じたり その苦痛 悲哀 労働を分つべき一人を減じたり
旅人の日ごとの十字架をになふべき一人を減じたり
さはれ あがなわれし霊の冠をいただくべきもの一人を
天の家に増しぬ

天に一人を増しぬ 曇りし日もこの一念に輝かん
感謝 讃美の題目 更に加はり
吾らの霊魂を天の故郷にひきかかぐるくさりの環
さらに一つの環を加へられしなり

家に一人を増しぬ 分るることのたえてなき家に
一人も失はるることなかるべき家に
主イエスよ 天の家庭に君と共に坐すべき席を
我らすべてにも与えたまえ

「天に一人を増しぬ」 
            セラ・ゲラルデナ・ストック作   植村正久訳


やなせたかし の言葉

先日、「あんぱんまん」の作者である「やなせたかし」さんについての本を読みました。
波乱万丈の人生の中で発せられた、たくさんの名言がありました。
いくつか心に触れた言葉を紹介します。




難しい仕事や未知の仕事には、好奇心と冒険心をそそられる。新しいことに挑戦するのはすごいチャンスだと思う。声をかけられたら、「できない」と断らずに、無理やりでもやってしまえばいいんだ。


経験したことすべてが役立つんです。だから失恋しても、泥棒にあっても、戦争にあっても、病気しても、目の前に起こることすべてが役立つんですよ。


生きているから悲しい、生きているから嬉しい。


             『やなせたかし 明日をひらく言葉』(PHP文庫)ほか、参照


タゴールの言葉

インドの詩人であり、アジア人で初めてノーベル賞(文学)を受賞したタゴールの名言を集めたホームページを読んでいたら、心に響く詩を見つけました。



危険から守り給えと祈るのではなく、
危険と勇敢に立ち向かえますように。

痛みが鎮まることを乞うのではなく、
痛みに打ち克つ心を乞えますように。

人生という戦場で味方をさがすのではなく、
自分自身の力を見いだせますように。

不安と怖れの下で救済を切望するのではなく、
自由を勝ち取るために耐える心を願えますように。

成功のなかにのみあなたの恵みを感じるような
卑怯者ではなく、失意のときにこそ、
あなたに導かれていることに気づけますように。

                 ラビンドラナート・タゴール『果物採集』より 石川拓治訳


     信仰とは、夜明け前の闇の中で光を感じ歌っている鳥のようなもの

                      ラビンドラナート・タゴールの名言集より


永井隆博士の言葉

永井隆博士は医学博士であり、厚い信仰心を持つカトリック信徒です。長崎の原爆によって愛妻を失くし、ご自身も被爆されました。平和と隣人愛を訴えたメッセージがたくさん残っています。


「如己愛人」 にょこあいじん

永井隆記念館の玄関に掲げられている句で、
“汝の近きものを己の如く愛すべし”の意味。
         (聖書:マルコ12章31節)より


「本当の平和をもたらすのは、ややこしい会議や思想ではなく、ごく単純な愛の力による」

                                 『いとし子よ』より

「人はそれぞれ、完全円満なものではないから、お互いに、誤りをしでかしたり、考えの違うことはありがちです。それをお互いにゆるすことが平和の基です。〈中略〉相手を憎む心が起こったら、もう自分も平和を願う権利を失ったものとなります。相手を愛し、相手のために犠牲をささげて祈りましょう。それが平和を保つ、いちばん手がたい方法と思います」 
                            
                    『如己堂随筆』より


多くのことを綴ってまいりました。
これを読んでくださった方々に、聖女ホアキナを導かれた同じ聖霊が豊かに働いてくださることを信じます。

私たちが、私たちをよくお世話してくださる神さまの愛を、ホアキナのようにたっぷりと感じられますように。

その神様の愛に動かされて、心の底から、すべての人の平和と希望を願えますように。

そして、一人ひとりを抱擁し、関心を抱くことができますように。



また、何よりも接する人に、イエス様を観るという心の目が曇ることがありませんように。

祈りつつ歩んでいきましょう。


「わたしが病気だったときに見舞ってくれた。」

「愛だけが永続するものを照らす。ただ愛だけがいのちを失ったものを再び燃え立たせ得る。」