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2020年に思う

2020年が過ぎようとしています。1年を振り返ってみるとコロナによって私たちの生活が一変しました。今まであった日常生活がどんなに尊いものであったか気づかされました。個人的には親の死を体験し当たり前だと思っていたものが、目の前からなくなる喪失感。当たり前にあることのありがたさは失ってから気づくものなのでしょうか?


そんな喪失感を感じているときに出会った詩を紹介します。
神様は聖書を通して語られますが、その時にふさわしい本や詩からもメッセージを与えてくださいます。本当に優しい方です。

ゆずり葉

子供たちよ。
これはゆずり葉の木です。
このゆずり葉は
新しい葉が出来ると
入り代わって古い葉が落ちてしまうのです。

こんなに厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉が出来ると無造作に落ちる
新しい葉にいのちをゆずって――。

子供たちよ
お前たちは何をほしがらないでも
すべてのものがお前たちにゆずられるのです
太陽のめぐるかぎり
ゆずられるものは絶えません。

かがやける大都会も
そっくりお前たちがゆずり受けるのです。
読みきれないほどの書物も
幸福なる子供たちよ
お前たちの手はまだ小さいけれど――。

世のお父さん、お母さんたちは
何一つ持ってゆかない。
みんなお前たちにゆずってゆくために
いのちあるもの、よいもの、美しいものを、
一生懸命に造っています。

今、お前たちは気が付かないけれど
ひとりでにいのちは延びる。
鳥のようにうたい、花のように笑っている間に
気が付いてきます。

そしたら子供たちよ。
もう一度ゆずり葉の木の下に立って
ゆずり葉を見るときが来るでしょう。

河井醉茗(かわいすいめい)「ゆずり葉」

ふだん当たり前に感じている父の愛、母の愛。無償の愛を与え続けてくださっている御父の愛。コロナの勢いが増し、先の見えない不安で押しつぶされそうですが、そんな中でも、慈しみ深い神の愛を信じて歩む恵みを願います。



ゆずり葉は、若葉が出ると今までの葉が「席を譲るように」落ちるので、家が代々続くようにと願う縁起ものとされ、正月の飾りに使われるそうです。


「こころの糧に」を更新しました

貫く光

はじめに ひかりがありました
ひかりは 哀しかったのです
ひかりは
ありと あらゆるものを
つらぬいて ながれました
あらゆるものに 息を あたえました
にんげんのこころも
ひかりのなかに うまれました
いつまでも いつまでも
かなしかれと 祝福(いわれ)ながら


八木重吉 「貫ぬく 光」


「こころの糧に」を更新しました

クリスマスを迎える日まで・・・

わたしが主にささげられるものは何だろう、
この貧しいわたしが。
わたしが羊飼いだったら、
子羊をささげよう。
博士だったら、
自分の務めを果たそう。
しかし、このわたしがささげられるものは何だろう。
ささげよう、自分の心を。
           
                クリスティーナ・ロゼッティ