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あるクリスマスの出来事

老いたひとりの農夫が、ゆり椅子に身をゆだねて
暖炉の火を見つめていた。
   遠く教会の鐘が鳴っている。
    クリスマス・イブ。
彼はもう長いこと、教会に背を向けて生きてきた。
「神が人間になっただと?ばかばかしい。
 だれがそんなことを信じるものか。」
   眼を閉じ、薪のはじける音を聞きながら
    彼はまどろみかけていた。

突然、窓ガラスに何かがぶつかる烈しい物音。
それも次々に、さらに、さらに烈しく。
何事かと、彼は身を起こした。
   窓際に立って見たものは
   音も無く雪の降り積もる夜闇の中に
   この家を目指して押し寄せてくる
   おびただしい小鳥の群れだった。
雪闇に渡りの途(みち)を誤ったのだろうか。
小鳥たちはともしびを求めて
ガラス窓に次々と打ち当たっては
むなしく軒下に落ちていく。

彼はしばし呆然とその有様を眺めていたが
外に出るや、雪の降り積もる中を一目散に納屋へと走った。
   扉を大きく左右に開け放ち、電灯を明々と灯して
   干し草をゆたかに蓄えた暗い納屋へ
   小鳥たちを呼び入れようとした。
彼は叫んでいた。
「こっちだ、こっちだ、こっちへ来い!」

しかし、はばたく小さいいのちたちは
彼の必死な叫び声に応えず
なおもガラス窓に突き当たっては、死んでいった。
   農夫は 心のうちに思った。
   「ああ、わたしが小鳥になって、
    彼らの言葉で話しかけることが出来たなら!」

一瞬彼は息を飲んだ。
彼は瞬時にして悟ったのだ。
「神が人になられた」ということの意味を。
彼は思わず、その場にひざまずいた。

今や、人となり給うた神の神秘に満ちた愛が
ひざまずく老いた農夫を静かにおおい包んでいた。
彼の上に降りかかり、降り積もる雪は
そのしるしとなっていた。

                         佐久間 彪


「日々の祈りと活動」を更新しました

ニュースからの問いかけ

   「私たちには、未来の世代に対して大きな責任があることに気付かなければいけません」
              
                教皇フランシスコ 東日本大震災の被災者との交流会での言葉


連日、ニュースで、「COP25」(第25回気候変動枠組み条約締約国会議)という言葉を耳にします。この会議では、来年2020年から、温暖化防止の全世界的な取り組みである「パリ協定」が、始動するにあたり、CO2等温室効果ガスの大幅削減に向けた議論が行われています。日本はというと、温暖化対策に消極的な国に贈られる「化石賞」などというものを2回も頂戴しているとか・・・



「COP25」関連のニュースを調べてみると、ドイツの環境NGO「ジャーマンウォッチ」が、2018年、気象災害の最大被害国は「日本」と発表しています。西日本豪雨災害、猛暑、そして台風21号による被害、これらの災害による被害総額が少なくとも約358億ドル(約3兆8920億円)にのぼったことを、その選考理由としてあげています。地球温暖化はもう今そこにある「気候危機」です。

今のままぼんやりと安楽に生活していたら来年はさらにひどい酷暑、台風被害となることは目に見えています。地球温暖化の危機感、恐怖を感じ、いち早く行動を起こしたグレタ・トゥーンベリさんに触発され、今日本でも若者達が声を上げ始めています。

ニュースを見ながら「このままではいけない!」という気持ちが沸き起こってきました。若者たちだけでなく、私たちの生活で始められること・・・それはまず、暮らしの中の「省エネ」をもう一度見直したいと思います。

・夏の冷房は28℃以上に設定する。
・クーラーではなく、うちわや扇風機を利用する。
・冬の暖房は20℃に設定する。
・買い物のときにエコバッグを使う。
・家族での外出は、車ではなくバスか電車を利用する。
・エレベーターを使わず、なるべく階段を使う。
・LED電球など省エネタイプの照明を使う。
・省エネタイプのエアコンや冷蔵庫などを使う。
・誰もいない部屋の電気はこまめに消す。
・夜ふかしをしないで、早寝早起を心がける。

                       HITACHI 地球温暖化を防ぐ工夫より


「心の糧に」を更新しました

もしも・・・

もしも、あなたが悲しんでいるなら、喜びなさい。
   クリスマスは喜びだから。

もしも、あなたに敵があるなら、和解しなさい。
   クリスマスは平和だから。

もしも、あなたが傲慢であるなら、低くなりなさい。
   クリスマスは謙遜だから。

もしも、あなたに負債があるなら、弁済しなさい。
   クリスマスは正義だから。

もしも、あなたに罪があるなら、悔い改めなさい。
   クリスマスは恵みだから。

もしも、あなたが暗闇に沈んでいるなら、灯をともしなさい。
   クリスマスは光だから。

もしも、あなたが心得違いをしているなら、反省しなさい。
   クリスマスは真実だから。

もしも、あなたが心に恨みを抱いているなら、捨てなさい。
   クリスマスは愛だから。

もしも、あなたが絶望をしているなら、キリストに目を向けなさい。
   クリスマスは希望だから。

もしも、あなたに友人がいるなら、探し出しなさい。
   クリスマスは再会であるから。

もしも、あなたに愛する人がいるなら、愛を告げなさい。
   クリスマスは肯定だから。

もしも、あなたの身の回りに貧しい人がいるなら、助けなさい。
   クリスマスは贈り物だから。

                              作者不詳